ゼラチンで固めるプリンのレシピ開発・1

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長年通ってくださる生徒さんから
「とろとろ・まったり~な感じのプリンが作りたいの♪」 というリクエストをいただき、レシピ開発したプリンがあります。

「とろとろ」は食感で
「まったり」は味で

表現してみようと思いました。

まず、生徒さんからのリクエスト「とろとろ」を食感で表現するには、プリン本来の蒸し焼きにする作り方では難しいので、ゼラチンの力を借りるのがベストだと思いました。

ゼラチンで固める作り方ですと、温度管理の難しいオーブンでの蒸し焼きの手間が省けるのが良いですし、オーブンを使わないお菓子は、暑い季節、熱のこもるキッチンでの作業上とっても有難いですね♪

ひと月ほど試作を重ね、出来上がったプリンは、年数が経った現在でも美味しい♪と思えるレシピになりました。

「プリン」についてのミニ知識

「プリン」 と呼ばれているモノは、元はイギリスで生まれた料理。
お菓子に限らず、蒸し焼きにして固めた料理法をさしています。

しかし現在私たちが「プディング」「プリン」と言ってすぐに思い浮かべるのは
お料理ではなく、卵・砂糖・牛乳を混ぜたカスタードの液体を蒸し焼きにしてから冷やしたお菓子
「カスタード・プディング」 (カスタードプリン)ですよね。

「pudding」(プディング) と言うのは英語ですが、発音・聞き取りの関係で、日本では 「プリン」 と呼ばれるようになったとか。。。

また、一説によりますと「ぷりん♪」とした感触なので「プリン」と言う。。。説もあるとかないとか^^;

ここ数年人気のモノは、ゆる・とろ系で、ゼラチンで固めるタイプがほとんどですし
調理法にこだわらず、色々なプリンがあってもOKでしょう!
。。。と言う事で
「とろとろ・まったり~な感じのプリン」の開発はすすんでいきました。

開発はこんな感じですすめています

はじめは、実験も兼ねて幾つかの種類の容器に入れてみました。
器によって・大きさによって、スプーンですくった時・口に入れた時に感じる感触が違ってくるからです。

試作時は、省いても良い作業はカットしています。
試作時はカスタード液(アパレイユ)をアミで濾す作業を省いたので、バニラビーンズが固まりになりました。

しかし、この経験は後でとても役に立ちます♪

アミで濾さないとどうなるかと言う(失敗とまではいきませんが)結果を確認する事が出来
それが生徒さんへのアドバイスや、質問をされた時の答えにもなるので、
試作時は手間を省いたり、わざと手を抜いたり、失敗する作業をしてみたりもします^^

出来上がったプリンをスプーンですくってみましたが、ちょっと固かったです^^;
エッジが立っているのが分かるでしょうか。。。

でも、リクエストの半分「まったり」な感じは出ていました♪

次は「とろとろ」食感を出すために、ゼラチンを減らさないといけませんね。
また、カスタード液を煮詰める作業も少し控えた方がいいみたい。

でも、プリンに合うと私が感じているリキュールも入れて風味豊かな味に仕上がっているので、とっても美味しい♪と言って、家族は一気に食べてくれました^^v

「ゼラチンで固めるプリン」も、作ってみると奥が深くて、納得のいく仕上がりになるには暫くかかりそうですが、せっかくのリクエストにお応え出来るよう、楽しんで頑張りました♪

ゼラチンで固めるとろとろ・まったりなプリンのレシピ開発はまだ続きます。。。



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